9月のおばんざい

Sep.AUTUMN

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

あわび、三種

obanzai

貝類は春から夏にかけておいしいのですが、あわびの成熟期が夏にあたっているので、夏の貝と言われています。身の色が青いものはコリコリとしてお造りにむいています。また、少し黄色い色をしているのは、煮たり、ワイン蒸しにと色々な料理方法がありますが、まずはお造りでコリコリのあわびならではの食感を楽しんでください。肝はまたバターでソテーして、白ワインをふると一つのあわびで和食とフランス料理も頂いた気分になります。思い切って一度、夏のおいしいあわびを買ってみてください。




「あわび」
あわび
こう見えて、巻き貝の一種です。生ではコリコリした歯ごたえと磯の香り。火を通すと、やわらかくなり、繊細で奥の深い旨みが出ます。旬は夏~秋。貝殻と、身のはずし方は、貝がらと身の間に、ナイフ又はスプーンなどを使い、貝から身をはずします。この時、肝をつぶさないように、気を付けてくださいね。肝は早く痛みます。新鮮なものでないと、食中毒にもなりますので、要注意!高価な食材のあわびですが、思ったより難しい食材ではないので、旬の時期に一度は試して下さい。

あわびの造り

作り方

1.あわびに塩少々ふり、よく洗って貝から身をはずし、身と肝をはずしておく。

2.酢の物にする分を取り分けて、余った身を、2ミリ位の厚さに造り様に切る。

3.きゅうりは、細く千切りにしてから少し塩をして水分を取っておく。

4.貝に3のきゅうりをのせ、 2の身を盛り付け、わさびを添え、しょうゆでいただく。



材料(4人分)
あわび:2個(酢の物の分も含む)
きゅうり:1本
わさび:少々
濃口しょうゆ:少々

Point
今回は、あわびを2個使って、3品作ります。 お造りと、酢の物はあわびの身の方を使い、旨煮は肝を使います。余るところは、ありませんよ~!食感の違いも楽しんでくださいね。

あわびともずくの酢の物

作り方

1.塩漬けのもずくなら2~3時間、水につけて塩をぬき、よく洗ってざるにあけておく。(塩漬けでないなら水洗いをして、水を切っておく)

2.で生姜酢をつくる。

3.2の生姜酢に1のもずくを漬けておく。(生姜酢はあわびも使うので、少し残しておく)

4.薄くへぎきりにしたあわびをざるにおき、熱湯でさっと湯通して氷水で洗っておく。
 

5.3で少し残した生姜酢に 4を漬けておく。

6.器に2のもずくをいれ、 4のあわびをのせてから、薄皮もむいた枝豆をちらす。



材料(4人分)
あわび:薄くへぎきりにした物12枚
(↑お造りの残り)
もずく:一袋
枝豆:塩茹でしたもの適宜
(かざり用)


米酢:大さじ2
薄口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ2
だし汁:大さじ2
生姜のしぼり汁:大さじ1

あわびの肝の旨煮

作り方

1.土生姜は薄くきり、千切りにしておく。

2.鍋にBの調味料を入れ、肝を入れ5~6分煮てから 1をいれ煮あげる。

3.できあがり。



材料(4人分)
あわびの肝:2個分の肝
土生姜:一片


日本酒:大さじ2
みりん:大さじ2
濃口しょうゆ:大さじ1

京のおばんざい