8月のおばんざい

Aug.SUMMER

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

夏の茄子づくし

obanzai

先日、京の地の素晴らしいお茄子を頂きほっとしました。お茄子は煮ても、焼いてもおいしいものですが、とりわけ油、ごま油や、オリーブオイルとも相性がよく、中華風やイタリー風、ムサカというギリシャ料理にも使います。今月は油を使ったお茄子3品にしました。夏のおばんざいとして是非作ってみてください。


賀茂なす

「賀茂なす」
賀茂なす
直径は10cmぐらいの、まるくてかわいらしい賀茂なすは、江戸時代より日本一と言われているなすです。果肉はムッチリと厚く、舌にのせればトロリと滑る ような感触と深い濃い味わいが印象的です。また肉質がしまって密なため煮ても焼いてもくずないので、煮物、焼き物なんでも美味しいですね!

揚げなす

作り方

1.なすはへたを取り、先を切り落とします。中まで火が通るように、1cm間隔で包丁目を入れておきます。あくを取るために、水にさらしておきます。

2.鍋に油を入れて、火にかけゆっくりとなすを揚げます。

3.Aの調味料のみりんを煮きり、その中に出し汁を入れ、濃い口しょうゆで味をつけます。

4.揚げたなすに、あつあつの3のつゆをかけ、たっぷりの大根おろしとねぎを添え、七味唐辛子をふります。


材料(4人分)
なす:4個
大根:1/3本
ねぎ:少々
七味唐辛子:お好みで
揚げ油:適量

A
出し汁:1/2カップ
みりん:大さじ1
濃口しょうゆ:大さじ1

Point
一緒に鶏の唐揚げやピーマンなどを添えれば彩りもよく、相性ばっちりです!

賀茂なすの田楽

作り方

1.賀茂なすは分厚く輪切りにして、火が通りやすいように切り目をいれておき、あくをとるために水にさらしておきます。

2.水気を良く取り、たっぷり油のひいたフライパンで、両面をゆっくり焼きます。

3.柚みそをなすにたっぷりのせます。

おまけ
--柚みそ・赤みその作り方--
分量のみそに砂糖、みりんを加えてゆっくり煮ます。柚みそは最後にしぼった柚を入れます。



材料(4人分)

賀茂なす:2個
柚みそ:大さじ10(堅い柚みそはみりんでのばします)
焼き油:適量

柚みそ
市販の柚みそがない場合はこちらの簡単柚みそで・・・
白みそ:大さじ10
みりん:大さじ2 
砂糖:大さじ2
柚:1個

赤みそ
写真にはないですが、赤みその材料です。
赤みそ:大さじ10
みりん:大さじ2
砂糖:大さじ2

なすのにんにくソースかけ

作り方

1.なすは半分に切り、斜めに細かく切り目を入れます。

2.切ったなすをボールに入れて、ねぎ、塩、さんしょをふり、少しもんでボールに入れて少し置きます。(あくをとるためのもう一つの方法です)

3.Bの調味料を合わせ、にんにくをおろしたものを少しだけ会わせておきます。

4.にんにく、土しょうが、ねぎをみじん切りにしておきます。

5.揚げたなすをにんにくソースに入れ、4の薬味も一緒につけ込みます。

6.ひんやり冷やして、できあがり。



材料(4人分)

なす:4個
ねぎ(あく抜き用):適量
さんしょ:少々
塩:少々
にんにく:1かけ
土しょうが:1/3個
ねぎ(薬味用):適量

B
酢:大さじ2
ごま油:大さじ2
濃口しょうゆ:大さじ2
砂糖:小さじ2

「京の着倒れ・なすび編」

深い紫色に魅せられて、思わず買っていまいました。ふと気がつくとこれは夏の盛りのお茄子の色に気がついたのです。絹のなま紬の生なりにお茄子を描いてもらいました。この帯、とても気にいっています。食べる事とともに着る事も京都のこだわりを感じます。そしてそこにはいつも旬があるのですね!
千重子

京のおばんざい