6月のおばんざい

Jun.SUMMER

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

ふき三種

obanzai

ふきのほろ苦い味は、子供の頃なかなか好きになれなかったものですが、旬の魚(生ぶしや、鯛の子)と炊き合わせにしたふきは、 新緑を思わすその緑も食欲をそそるだけでなく、甘辛く煮た魚と、このほろ苦い味がとてもよく合います。筍のように、下味をつけておくと何にでも使えて重宝しますね。 今回は湯葉をつかいましたが、湯葉もよく京野菜と炊き合わせにするもので、精進料理には欠かせない食品です。また葉の部分もよく茹でて、煮びたしや、酢醤油で食べたり、細かく刻んで甘辛く炊いて白ご飯と頂いても美味しいものです。ほろ苦いふきの味は、今や懐かしい母の味を思い出します。


ふき

「ふき」
ふき
平安時代から野菜として親しまれているふき。今でも全国の野山に自生しているので、山菜としても楽しまれていますね。 透き通った淡緑色の独特の香りと苦味を持ち、さわやかな初夏を表現する食材です。春一番に出てくるふきのツボミがフキノトウって、ご存じでしたか?ツボミ、葉、くき・・・全て食べられる、なんとお得な野菜でしょう?!

ふきご飯

作り方

1.米3合は炊く1時間前に洗っておき、ざるにあけておく。

2.ふきは皮とすじを取り、さっと茹でて冷水で冷やしてから、3cm位に切っておく。

3.2のふきの2/3を Aの出し汁につけておく。(残りの1/3は湯葉と炊くので、そのままにしておく)

4.鶏肉は細かく切っておく。

5.炊飯器に1の米と、 4の鶏肉を入れ、 Bの出し汁で炊く。

6.炊き上がったご飯に 3のふき(半分)と混ぜる。(半分は白和えで使用)


材料(4人分)
米:3合
鶏肉:100g
ふき:1束(三種に使う)

A
出し汁:200cc
みりん:大さじ1
薄口しょうゆ:大さじ1

B
出し汁:3カップ
酒:大さじ1
薄口しょうゆ:大さじ1
塩:少々

Point
ふき1束で、3種のおばんざいができあがります。 茹でるまでの下ごしらえは、一緒ですので、簡単ですよ!

湯葉とふきの炊き合わせ

作り方

1.生湯葉は幅5~6センチに切り、くるくると巻いてつま楊枝でとめておく。

2.揚げ油を170度位に熱し、 1を揚げよく油を取っておく。

3.Cの出し汁で湯葉を煮含めてから、茹でたふきを入れて煮る。



材料(4人分)

生湯葉:一組(5~6枚重なって売っている)
ふき:1束の1/3(茹でたもの)
揚げ油:適量

C
出し汁:1カップ
薄口しょうゆ:大さじ1
みりん:大さじ1
生姜の絞り汁:小さじ1
砂糖:小さじ1
マスタード:小さじ1

ふきの白和え

作り方

1.豆腐はキッチンペーパーでよく水分を取っておく。

2.すり鉢で炒りごまをよくすり、 1の豆腐とDの調味料をよく混ぜる。

3.2と下味のついている、ふきを和える。



材料(4人分)

ふき:1束の1/3(出し汁につけたもの=ふきご飯の残り半分)
豆腐:1/4

D
炒りごま:大さじ1
砂糖:大さじ1
塩:少々

京のおばんざい