3月のおばんざい

Mar.SPRING

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

鰈 二種

obanzai

おいしい魚はいっぱいありますが、一つの魚の中でもいろいろな種類が多いカレイの中で、目板カレイは大好きな魚です。新鮮なものをお造りで頂いてから、骨まで美味しく食べられるのは嬉しいですね!今年は寒かったせいか、梅の開花が遅かったようですが、この時期、梅のはなびらになぞらえた、5種類の身だくさんのお吸物は、京都ならでの一品だと思います。


かれい

「かれい」
かれい
今回使用したのは「めいたがれい」です。かれいは全世界で100種類以上知られていて、日本周辺では40種類が生息しています。種類によって旬は異なりますが、「めいたがれい」の旬は4~6月。京都では雛祭りに「かれい」を食べるのですが、何故「かれい」なのかは、定かではありませんでした。ところで、かれいとひらめの違いって、ご存じでしたか?左に目のあるのが、ひらめ。右に目があるのが、かれい・・・なのですが、全てそうとはいえないようです。

目板かれいの造り+骨せんべい

作り方

1.カレイは魚屋さんで3枚におろしてもらいお造りにしてもらう。(お造りはこれでできあがりですが、もれなく骨で美味しいおせんべいが、できあがります)

2.骨せんべい
骨は適当な大きさにきり、塩と酒少々ふり、小麦粉をふり、低温の油でゆっくり揚げて、レモンを添えて出す。


材料(4人分)
目板かれい:2匹
骨:2匹分

目板カレイのおろし煮

作り方

1.かれいは半分に切り、水分を取り、軽く塩と酒をふっておく。

2.大根おろしを作っておく。

3.180度ぐらいの温度で、じっくり油であげる。

4.鍋にAを入れ、2のかれいを入れ、煮上がる前に、しぼった大根おろしをいれてから火をとめる。

5.汁ごと器にもり、刻み葱を添えてだす。



材料(4人分)

目板かれい:2匹(中位のもの)
大根おろし:一カップ位
ねぎ:適量

A
出し汁:200cc
濃口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ2

梅 椀

作り方

1.椎茸は10枚、水に戻しておく。

2.鍋にBをいれ、 1の椎茸をたいておく。(梅椀に使うのは4枚ですが、残りは旨煮として、ご飯のお供にどうぞ!)

3.梅の生麩を湯がいておく。

4.だしまき卵、蒲鉾、生麩、ほうれん草と2の椎茸を椀にもっておく。

5.鍋にCをいれ、熱くしたものを、 4の椀にはり、柚子の皮を添えて出す。



材料(4人分)

干し椎茸:10枚ほど(使うのは4枚)
だしまき卵:4切れ
蒲鉾:4切れ
生麩:4個
ほうれん草:湯がいた物1房

B
椎茸の戻し汁:50cc
酒:100cc
濃口しょうゆ:大さじ3
砂糖:大さじ2

C
出し汁:800cc
薄口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ1
塩:少々

京のおばんざい