2月のおばんざい

Feb.WINTER

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

鱈三種 ちり鍋・マリネ・白子のポン酢和え

obanzai

鱈はこの漢字そのままで、冬の魚の代表と言えます。京都では棒鱈として、お節にはかかせませんが、生のものや、塩たらは、寒い冬の湯豆腐に入れたりよくします。湯豆腐は、だし醤油でいただきますが、自家製のポン酢で頂く、葱と鱈のなべにしてみました。鱈はまたあっさりした味ですので、油で揚げて、冬の野菜とマリネにしておくとおいしく頂けます。魚屋さんに生鱈半身と注文したら、とてもいい白子とあらをつけてくれました。白子はくれぐれも火をとうしすぎないように、気をつけてください。


真鱈

「真鱈」
真鱈
冬のお鍋には欠かすことができないほどの、鱈。当然旬は冬です。低脂肪なので、あっさりとした白身で、胃腸にもやさしくいろいろな調理方法で、美味しくいただけます。鮮度が重要で、痛みやすい魚です。大きい口と、大食漢なことから「たら腹食べる」の語源にもなっているようです。京都では、やはりお節料理で乾燥させた鱈を、海老芋と炊き合わせる煮物が、かかせません。ちなみに「たらこ」は「すけとうだら」の卵巣です。

鱈のチリ鍋

作り方

1. 鱈、葱、しいたけは鍋もの用に切って用意しておく。

2.Bのポン酢は、酒を煮きってから、醤油、出し汁を入れ、さましてから、柑橘類のしぼり汁を入れる。

3.土鍋にAの出し汁をいれ、先に豆腐を入れて火にかける。

4.豆腐が煮えてきたら、鱈、野菜を鍋にいれて、ポン酢に大根おろしを入れて頂く。


材料(4人分)
鱈:切り身8切れ
(生の時は少し塩をしておく)
九条ねぎ:2~3本
白豆腐:1丁
生しいたけ:1パック
大根:おろし4人分
ねぎ:きざみ葱薬味用

A
出し汁:1000cc
濃口しょうゆ:大さじ2
みりん:大さじ2
塩:少々

B
ぽん酢
柚子(しぼり汁)大さじ3
日本酒:100cc
濃口しょうゆ:100cc
だし汁:50cc

鱈のマリネ

作り方

1.鱈に軽く、塩、胡椒してから白ワインをふっておく。

2.蕪、人参は薄く切り、塩をふっておく。ねぎは軽く炙っておく。

3.揚げ油に火をいれて、1の鱈に小麦粉を振り、180度位の油で揚げておく。

4.Cを混ぜ合わせて、ドレッシングを作る。

5.4のドレッシングに、2の野菜の水気を取ったものと、3の鱈の油気をとったものをタッパーに漬け込み、冷蔵庫に1時間程入れておく。

6.盛りつけて、できあがり。



材料(4人分)

鱈の切り身:8切れ
蕪:小1個
京人参:1本
白ワイン:少々
塩、胡椒:少々
揚げ油:適宜

C
ドレッシング
白ワイン:大さじ5
レモン汁:大さじ3
白ワインビネガー(米酢):大さじ2
サラダオイル:大さじ5
(好みでオリーブオイル)
塩、胡椒:適宜
しょうゆ:大さじ1
砂糖:大さじ1

白子のポン酢和え

作り方

1. 鍋に日本酒を煮立て、そこに水をたし、白子に火が通りすぎないように気をつけてさっと湯がく。鍋のままさます。

2.さめたら、器にもり、ポン酢、大根おろし、刻みねぎ、好みで七味をふって頂く。



材料(4人分)

白子:ふた腹
日本酒:200cc
ポン酢:適宜
おろし大根:適宜
刻みねぎ:適宜

京のおばんざい