1月のおばんざい

Jan.WINTER

「おばんざい」とは、京都のお母さんの味、お惣菜のことです。旬の食材をつかった 簡単なおばんざいをご紹介

鴨鍋・湯豆腐

obanzai

今年のお正月も、手づくりのおせち料理で、家族揃って迎えられた事と思います。でも三が日が過ぎれば、暖かい鍋物が食べたくなりますね!この二つの鍋料理は、我が家の自慢の鍋です。下味だけで何も混ぜない鴨ミンチは、ほくほくに柔らかくておいしいものです。湯豆腐は、すこし大変ですが、嵯峨までお豆腐を買いに行きます。そしてこだわりの私のつけ汁をつけて、お世話になった人にさしあげると、いつもほんとうに喜んで頂いています。鍋料理は簡単ですが、ちょっとしたこだわりで、よりほっとな鍋になるように思います。今年も愛情こもったお料理で、家族が、友達が、仕事仲間がほっとな気持ちで過ごせるように願っています。


水菜

「水菜」
水菜
関西では、鯨肉と炊き合わせた「ハリハリ鍋」が有名です。このごろでは、スーパーで小分けにしたものが多いのですが、京都では旬の今になると、大株の水菜がでてきて、たっぷりとお鍋に入れていただきます。ビタミンCやEを多く含み、細胞の老化防止や、風邪予防には強い見方です。寒い、寒い京都では欠かせない野菜だったのでしょう。

鴨鍋

作り方

1.鴨ミンチにAの調味料を入れ、下味をつけよくねっておく。(鴨ミンチは、なかなか手に入りにくいので、胸肉をたたいてミンチ風にするPOINT参照↓)

2.Cの出し汁を煮立て、 1のミンチをスプーンで落としだんごにしておく。

3.大根、人参は拍子木に切り、水菜も5cm位に切っておく。

4.葱とお餅は焼いておく。

5.土鍋にBの出し汁を煮立て、 2、3、4、を煮ながら、薬味に柚子を入れてあつあつをどうぞ。(鴨は煮すぎないように!)


材料(4人分)
鴨ミンチ:500g
鴨肉(ロース):400g
京人参:1本
大根:半本
水菜:半分
九条ネギ:2本
お餅:4個
柚子:1個

A
薄口しょうゆ:大さじ1
酒:大さじ1
しょうが汁:大さじ1
片栗粉:大さじ1
砂糖:小さじ1

B
出し汁:1000cc
薄口しょうゆ:大さじ2
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
塩:少々

C
二番だし:500cc
薄口しょうゆ:大さじ1
みりん:大さじ1

Point
鴨のミンチは、なかなか手に入らないので、胸肉をたたいて作ります。この方が食感もよく、お好きな細かさになりますね。つぶつぶがあってもジューシーで美味しいですよ!

湯豆腐

作り方

1.「つけ汁」を作る。分量のDの割合で鍋に入れ、煮たて、花鰹を入れてしておく。

2.薬味は、それぞれ刻んでおく。

3.土鍋に昆布を敷き、水と豆腐をいれて、あまり煮すぎないように、ふら~っと煮えあがったところをすくって、つけ汁に薬味をいれていただく。



材料(4人分)

(千重子おかあさんのこだわりの湯豆腐)

豆腐:嵯峨嵐山の森嘉さんの豆腐2丁
昆布:錦市場の田辺屋さんの利尻の昆布10cm
薬味:かつお(田辺屋)
柚子(京都、水尾の里)
葱(九条葱)
七味唐辛(清水の七味屋さん)

D
つけ汁:割合表記
出し汁:3
濃い口しょうゆ:6
宝みりん:1
花鰹:ひとつかみ

京のおばんざい